コニシセイコーものがたり

精密天秤の下請け生産への従事がすべての始まり。

弊社が現在に至る技術基盤を育む基礎となったのは、創業者小西健一が興した有限会社小西精衡所において、大手分析・測定機器メーカー様より受託した精密天秤の生産でした。

それら製品は、一般的な計量器より精巧・精密でより高い精度が求められる精密天秤で、髪の毛1本の質量まで計測できる秤(はかり)でした。1台を完成させるのに必要な時間は、小型のもので約10時間、大型で部品点数が100点、200点以上ともなると約2ヶ月にもおよび、精密であることはもちろん、器用さと細やかな神経を要する技術仕事でした。

1957年製品として出荷した化学天秤

当時、小さな町工場だった弊社では、従業員2名と現社長小西義光を含む親族4名がそれらの生産に従事していました。

厳しい対顧客責任へのこだわりと完全・完璧主義の確立。

創業者小西健一の仕事に対する姿勢は厳しく、あらゆる無駄に敢然と立ち向かい、お客様の満足を第一に事業に取り組んでいました。

天秤生産において、たったひとつの部品の取り付け忘れ、螺子(ねじ)の緩みが、組立完成までの工数、再組立の工数の無駄に繋がります。性能試験に否となった場合も、組立完成までの工数、再組立の工数の無駄に加え再調整の工数増など、即座に会社の財政を圧迫する損失が発生します。

また、組立完成後、受託先様検査官立ち会いの性能試験で合格を頂戴しても、全国のエンドユーザー様への納品・据付時に、先方立ち会いの検査で合格に至らなければ、受託先様の信頼を失墜させかねません。性能不良・外観不良は許されません。100%の性能で外観を含め全てが良品でなければならないのです。

世間でプレッシャーやストレスといった言葉が一般的でない当時において、計り知れないプレッシャー・ストレスと戦わなければならない事業であり、そんな創業者の姿が現社長小西義光の対顧客満足へのこだわりへと繋がっています。